TM方式試読

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あるなら詳しく診てみましょう」というほうに移行していって、その原因が何であるかということをはっきりさせて、それが手術がいるようなレベルかどうかということを判断するわけです。だからこれは同じような考え方になるのです。「おなかが痛い」と病院に行って、「うん、分かった、じゃあ今から腹を切る」なんていうお医者さんはいません。だから、やはり経過観察とか現状把握というのは非常に大事だということです。そもそもやるかやらないか。やるとしたらいつやるのか。今すぐやらなくてはいけないものなのか、２年後でいいのか、いやいやまだ先で、５年以上後でも大丈夫であると考えるのかです。もし、「２年以内ぐらいにやらなくてはいけないね」という話であれば、じゃあその範囲はどこであるかということを、この診断結果に基づいて協議します。場です。大規模修繕工事をやった経験のある方は分かっています。おととしの今ごろ、その上で方針協議となります。これもすごく大事です。どの範囲を今回やるのか、大規模修繕工事の中で一番お金がかかるというか、非常に悩みどころなのは仮設足　　019　第１章　修繕委員に専門家が参画するという選択肢