おもしろコラム 3月号
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ると……Q.栄養の偏りや運動不足があるので、健康食品でカバーしたい。A.健康維持の基本は「栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養」。この3つに代わる健康食品はない。 Q.薬は副作用が心配。健康食品は食品なので有害な作用は無いですよね?A.健康食品にも有害な作用がある場合がある。むしろ、保健機能食品以外の「その他健康食品」の多くは、販売前に製品としての人での安全性や有効性の確認がほとんどされていないので、どの程度の有害な作用があるかわからないと考えたほうがいい。 他にも【天然・自然由来だから安全とは言い切れない】【利用者の体験談は信用できない】【健康食品には摂取目安量がある。自己判断で指定の量以上を飲むと、健康被害を受ける場合がある】 などなど、身も蓋もないくらいです。確かにマルチ商法やネットワークビジネスのほとんどが、健康食品や美容に関した商品を売っていて、その効果は【?】なものが大変多いので注意が必要でしょう。 ●結局バランスが大切 現代日本の食文化は、ただ美味しいものを食べるのではなく、健康や美容を気にするものとなりました。いまや日本女性の8人に1人が痩せすぎで、終戦直後よりカロリー摂取量が低いそうです。 その一方で糖尿病とその予備軍は2000万人以上であったりもします。そういった人たちを狙って、悪質な健康食品会社や成分がはっきりしないサプリを販売する会社も後を絶ちません。 高齢化ということもあり、これからますます食と健康への関心は強くなってくることでしょう。ちょっと注意してほしいのは、世間に健康情報が溢れ「●●を食べるとある病気に効果的」などといったマスコミ情報を鵜呑みにし、そればかり食べたり、その成分が入ったサプリを大量に摂取したりして、かえって健康を害してしまう人がいることです。 100年後に「21世紀前半の食文化は健康や美容を気にするあまり、偏った食生活や健康食品を食べすぎて、健康を害する人が増えた」などと言われないようにしたいものです。 健康的な食事は結局バランスのいい食事なんですから。(文:食文化研究家 巨椋修(おぐらおさむ))2019-03
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