おもしろコラム 3月号
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5G時代、テレビ局が庶民の手に テレビに主役を奪われた映画業界は一気に斜陽化し、ほどなく、映画スターがテレビにも顔を出すようになる。 時代が進み、一家に一台のテレビが一部屋に1台の時代を経て、インターネットの普及とスマホの登場で事実上、一人に1台の時代になった。 今年は我が国でも5G元年を迎え、世の中がさらに大きく変わるといわれている。5Gとは第5世代移動通信システのことで、通信インフラが「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」という3つの特徴をもつもので、社会に大きな技術革新をもたらすこと必定だ。 映画がテレビに凌駕されたように、今度はテレビがユーチューブやニコニコ動画、SNSなどでの動画発信に主役を奪われる時代になる。 大きな機材を持ち込まなくても、スマホを持っていれば、誰でも映像記者になれる。交通事故や火災などの一報はその近くにいる一般人の方が早い。しかも、現在のテレビ映像以上の画質でスマホから送れるようなので、誰でも記者の役割を演ずることが可能になる。 記者どころか、中小企業や個人でもテレビ局が開設できる時代でもある。これまでの通信インフラでは、長時間映像を発信したり、受信したりするにはストレスが大きかったが5G時代には今までの100倍の速度でダウンロードができるので、編集で短くするする必要もなくなり、素人でも発信しやすくなる。ライブ映像を1時間以上発信することも可能で、予備校や大学で大講堂で行う授業など、これで事足りる時代だ。大きな教室は不要になるし、授業の下手な教師は退場を余儀なくされる。 友人の主催しているセミナーの内容を発信するテレビ局「大規模修繕テレビ」*の編集に携わっているが、なかなかいい。ユーチューブとニコニコ動画、そして専用HPの3つで同時発信し始めた。こだわれば、費用がかかるが、情報伝達を主眼にすれば、素人撮影・素人編集・発信でも十分こと足りる。ただ、時代の速度についていけないメンバーからは、こんな長い映像でなくもっと短く編集したほうがいいとか、全部公開すると同業他社にノウハウを持っていかれるのでは?との後ろ向きの意見が少なくない。ノーカット編集より、短く編集する方がコストがかかるのである。話術のプロたちがユーチューバーとして持て囃されているのは、ノーカットでも十分放映できるからだ。一方的に流れる地上波テレビとちがって、途中で留めて再開したり、閲覧者が自由に飛ばして見ることもで 私が初めてテレビに遭遇したのは小学生時代、村で最初のテレビは床屋に登場した。床屋の息子が東京で電気屋関係の仕事をしていていち早く持っってきたのだった。夕方になると、近所の人が大勢あつまった。ほどなく駅前に街頭テレビが設置され、力道山の活躍するプロレスをよく見に行った記憶がある。 その後、東京オリンピックを契機にテレビが一般家庭にも普及、いつのまにかカラー画像に代わっていった。
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