おもしろコラム 3月号
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 冷暖房の完備や医療の発達により、日本人の平均寿命は80歳代と高齢ですが、介護を受けずに生活できる健康寿命は?というと男女ともに10歳以上低くなり、12〜15年、家族や社会のお世話になりつつ寿命を迎える人が増えてきています。 現在の80歳〜100歳の方々は、子供の頃から厳しい生活環境や粗食を乗り越え、精神的にもへこたれない皆様かと思います。 これに対し、生まれた頃から冷暖房完備の安定した生活環境で暮らし、加工食品やインスタント、外食を度々利用、辛抱や頑張ることをあまり得意としない、若い世代が80歳を迎えることができるかどうか?も気になるところです。要介護にならず、最期まで自力で生活できることは、万人の願いかと思います。 現在、自力生活を満喫しておられる80歳以上の皆様の特徴から学んでみましょう。1,身内に対する依存心が少ない=動けなくなったら、子供のお世話になるのは当たり前・・・と考えず、子供には子供の生活があるから、なるべく自分のことは自分で頑張る!という気構えがある。男性では、退職後、掃除や洗濯、料理作りも自分で挑戦する人、女性では、家族をコントロールすることなく(自分が思うように家族を使う、用事を頼む等)精神的、金銭的に自立できている人2,臨機応変に行動でき、適応能力に優れている=例えば、健康維持のために毎朝30分散歩する!・・・と決めたら雨風、風雪強くても極寒、熱中症になる暑さの中でも、何が何でもやりきろうとする頑固さ!これは、返って命を縮めることになるようです。このようなタイプの方は、万事がこのありさまで、食事にも超神経質、やれないことにストレスを感じる・・・等、心も頑なになりやすく、体も実際に硬い。年老いても元気な方は、天候や体調をみて、臨機応変に目標を軌道修正できるし、今日はこれだけやれたからOK,OK!と思うこともできます。3,可愛い気とユーモアがある性格=可愛い気がある方は、実際に素敵な笑顔の達人なので、一緒にいるだけで周りも幸せになります。その心得は、世の中はいろんな人がいて成り立っていて、皆さんのおかげで自分は生活出来ている・・・感謝、感謝、ありがたや!だから自分も自分に出来ることで、人様のお役に立てると良いなぁ〜とボランティア精神を発揮できる人。やっていただけたら、ありがとう!人の労をねぎらう、笑顔で受け答えできる方には、周りの人も、もっとやってあげたいと思ったり、やってあげてよかった!と幸せな気持ちになるものです。 他にも勿論、色々なポイントがあると思いますが、この3点に気をつければ、頭も体も常に刺激されかなりの割合で健康寿命が保てると思います♪(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)/絵:そねたあゆみ 2017-03 要介護にならないために!

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