おもしろコラム 3月号
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現代医学は、病気から出た不快症状や病気による反応を抑え込む(封じ込める)ことばかり考えていますが、「何故、その人がその病気になった?」ということには殆ど目を向けないようです。安保先生(新潟大学教授)によると、人は過酷な生き方をしたときに病気になります。例えば、長時間の労働、持続的に不安を伴う環境、夜更かしの連続、パソコン等で目を酷使しすぎること、そして常に怒りっぽい性格・・・食物を腹一杯食べることも、体にとってはストレスとなります。人は怒りで手があがるほどの状態のとき、呼吸とともに全身が震え、血圧は230を超すそうです。このような激しい交感神経の緊張により、血管系への負担、消化管粘膜からの出血等が起こります。気が短い人は、起こる前に深呼吸をして、努めて怒らないように努力してゆきましょうね。そして、夜は十分に休息をとることです。東洋医学的にも、夜は陰を補う時間です。昼間の活動により消耗した体(組織、血液等)を回復させ、また食事により取り入れた食物を、体に必要な栄養素に変換したり、異物を免疫により排除したりするのも、夜、寝ている間に行われます。また食事により取り入れた食物を、体に必要な栄養素に変換したり、異物を免疫により排除したりするのも、夜、寝ている間に行われます。夜更かしすると、免疫パトロールも体の修復も、頭のデフラグもされず、人はやつれて病気になります。毎晩12時前には就寝し、週に2度は午後10時には眠りましょう♪(安保先生との対談から)(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)2008-03人はどんなときに病気になる?

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