TEBRA通信 2020年1月号
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<例:コモンレールシステム図>◎燃料噴射ポンプ(サプライポンプ)の脱着は、補機部品を多く取り外します。 Vベルトやタイミングベルトの脱着が必要となり、シリンダ圧縮上死点セッ トを行います。本書では、タイミング合いマーク位置、インジケータマーク の許容範囲図等を収録しています。又、シートやアンダーカバー等の脱着も 行うので、規定締付トルク値及び部品構成図を収録しました。◎従来(分配型ポンプ等)のような取付角度変位による噴射時期調整は不要で すが、燃料噴射ポンプシャフトキーの合いマーク調整(サプライポンプギヤ の合わせマークとアイドルギヤのマーキング位置の合致)を適切に行わない と燃料漏れや噴射タイミングが適切に行われなく場合があります。◎コモンレールシステム式エンジンは、プライミングポンプによるエア抜きを 行った後でも、燃料系統の空気が抜けきれず、エンジンがかかりにくい場合 があります。そのため、始動時には注意が必要です。(スターター回転数等)◎燃料噴射ポンプ(サプライポンプ)交換後、学習値の初期化作業が車両によ り必要となります。これは、リセット前の基準エンジン回転数&冷却水温の 状態で「目標コモンレール圧」と「実燃コモンレール圧/ポンプ部品交換後」 の燃圧差を学習値リセットさせる事により燃圧差を無くす作業です。2脱着時の注意点調整時の注意点取付作業後の注意点

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