大規模修繕6年延ばせる2020年1月・佐藤成幸
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■18年周期にした場合の懸念事項■18年周期にした場合の懸念事項①事実上の改善/改修工事も実施するタイミングが長くなるため、生活に密着した不具合の改善が遅くなる可能性がある①事実上の改善/改修工事も実施するタイミングが長くなるため、生活に密着した不具合の改善が遅くなる可能性がある②建築基準法上の3年ごとの建築物定期調査の大規模修繕工事の実施のタイミングがずれる期間が長くなる②建築基準法上の3年ごとの建築物定期調査の大規模修繕工事の実施のタイミングがずれる期間が長くなる③ごく少ないが劣化進行による事故リスクが高まる③ごく少ないが劣化進行による事故リスクが高まる④何かあったら大変という精神的な負担が払しょくできない区分所有者もいる④何かあったら大変という精神的な負担が払しょくできない区分所有者もいる■懸念事項を少しでも解決する方法を採用することで、よりメリットを享受できるようにする事が重要■懸念事項を少しでも解決する方法を採用することで、よりメリットを享受できるようにする事が重要①塗装材料や防水材料に高耐久性のものを採用する→シリコン、フッ素だけによらない無機系材料の見直し①塗装材料や防水材料に高耐久性のものを採用する→シリコン、フッ素だけによらない無機系材料の見直し②下地補修工事の精度の向上→マーキング段階からの全数検査、不良個所の図面プロット記録②下地補修工事の精度の向上→マーキング段階からの全数検査、不良個所の図面プロット記録③タイル貼り替え工事の精度の向上→タイルの剥離、浮きの原因追究→接着剤貼り工法等の材用検討へ③タイル貼り替え工事の精度の向上→タイルの剥離、浮きの原因追究→接着剤貼り工法等の材用検討へ④保証至上主義に陥らない冷静な判断→特に防水材料で20年保証などとアピールする業者もいるが、よくよく調べると外国製輸入製④保証至上主義に陥らない冷静な判断→特に防水材料で20年保証などとアピールする業者もいるが、よくよく調べると外国製輸入製品、日本で20年以上の実証実績があるわけでもないものも多数ある。20年に踊らされない冷静な判断を品、日本で20年以上の実証実績があるわけでもないものも多数ある。20年に踊らされない冷静な判断を⑤大規模修繕工事まで何もしない発想の転換を→例えば12年をこえたら2、3年に1回程度は建物調査をして不具合箇所の経過観察⑤大規模修繕工事まで何もしない発想の転換を→例えば12年をこえたら2、3年に1回程度は建物調査をして不具合箇所の経過観察保証期間が経過した部位の屋上防水等の重要箇所の年次点検を行うなどして、劣化の進捗を常に把握しておく保証期間が経過した部位の屋上防水等の重要箇所の年次点検を行うなどして、劣化の進捗を常に把握しておく→今現在の正確な建物状況を把握できるようにしておき、根拠のない不安を払しょくする→今現在の正確な建物状況を把握できるようにしておき、根拠のない不安を払しょくする⑥不具合箇所があればピンポイントでも部分補修する、手入れをする感覚をもつ⑥不具合箇所があればピンポイントでも部分補修する、手入れをする感覚をもつ大規模修繕の周期は18年へ9

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