トータルマネジメント方式
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【菅】 プロジェクトマネジャーはあくまでも管理組合をフォローする人です。設計監理方式と違って実務は行いません。管理組合が信頼できるパートナー施工会社を選んで、その施工会社が管理組合のために選択した工事内容、工事費用について査定することを管理組合と一緒にやりましょうね、というのがプロジェクトマネジャーの役目です。基本は責任施工方式です。もちろん監査はするし、チェックもするけど、工事監理などの実務を行わない点で、設計監理方式からみて、より近い関係といえます。【佐藤】トータルマネジメント方式では、「管理組合と目的が一緒」という意味合いを込めて、施工会社を「パートナー施工会社」という用語にしています。の目線、それは管理組合の立場になって物事を考えた場合にどのような提案があるのか、どのような行動をとるのか、をみて選定します。出来栄えだけを求めることになるんですけれど、トータルマネジメント方式では単なる施工会社としていないところに意味があるのです。実際に施工会社に施工者としての能力だけを求めるのではなく、パートナーとして設計監理方式では施工会社に安全管理、品質管理、工程管理、それと施工としての  071 第1章 修繕委員に専門家が参画するという選択肢

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