トータルマネジメント方式
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始まって、再び、ガクンと落ち込むわけです。誰だってそうだけれども、やはり手元のお金が極端になくなると不安になってしまいます。だから、次の大規模修繕が来たときに、それだったら早くこの問題を解決しておかないと、また次のお金のことがあるという、ちょっとパニック状態になってしまうのです。足場が必要であるかどうかという範囲を区分けして、分散化させているという方策です。それをすると、グラフが安定するのです。すると人間は不思議なもので、手持ちのお金があると、落ち着いて協議ができるのです。管理組合内での検討協議のテーマが、確かに大規模修繕から、しばらく離れるから楽には見えますが、それを10年ごとに、また一生懸命やらなくてはいけない人たちが出てきてしまうので、たまたまその時期に当たった理事はババ抜き的に、当たってしまったなんてことになってしまいます。だから、先に記したように、区分けをします。本当に必要かどうかという範囲と、1回まとめてやると、確かにしばらくやることはなくなります。だから理事会とか、だけど本当は大規模修繕は、マンション居住者全員のものだから、理事に当たった   023 第1章 修繕委員に専門家が参画するという選択肢

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