おもしろコラム 3月号
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 暦の上では春を迎え、明るいイメージのある3月。しかし実際は季節の変わり目で、移り変わりの激しい天候同様に気分も体調も不安定になりがちです。また、別れの季節でもあるため、なんとなく憂鬱さを感じる人も多いのでは?心身の活力を高めるには、時間をかけずに家庭で簡単にできるハイドロセラピーがお勧めです。 ハイドロセラピーとは水を使って病気や痛みをケアすることで、広義では温泉や半身浴なども含まれます。日本の場合は特に熱い湯につかって体の疲れをとることが重視されていますが、気分の浮き沈みが激しく調子が出ない場合には、湯と冷水を交互に使うスコットランド式シャワーがいいでしょう。 ぬるめの水から水温を40℃まで徐々に上げて、シャワーヘッドで円を描くように全身をシャワーした後、また徐々に水温を20℃程度まで下げて同様に全身に水を浴びます。15分間にこの行程を2〜3回繰り返すと、温水で拡張した血管が冷水によって収縮し、血液の流れが活性化して全身に活力が湧いてきます。 また、温水だけでシャワーを浴びると、血液が身体の表面を向かって流れて熱を放出しようとするので、実はその後に体がすぐに冷えてしまいます。しかし、最後に冷水を浴びると血液が内臓などの器官に移動して、体の内側に熱を温存することができます。冷え性やむくみが改善されて体が軽くなれば自然と心も明るくなるはず。そして冷たい水により脳や身体が刺激されて覚醒し、行動するパワーも漲ります。北欧フィンランドなど寒い地域に暮らす人たちが、サウナの後に冷たい湖に飛び込むのも同じ原理から。熱気の後に冷たい水で身も心も引き締め、厳しい気候に負けずに丈夫な身体をキープして活動的に暮らすためにできた習慣なのです。架空の人物ですが、ジェームズ・ボンドもこのスコットランド式シャワーを実践していたという記述があります。国際的スパイは常に頭をフル回転させてエネルギッシュに行動しなきゃいけませんから、このシャワー方法が適していたのでしょう。(コラムニスト ベルギー在住 びねくにこ)2012-03スコットランド式シャワー

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