TEBRA通信 2020年1月号
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―010■P!国産車輸入車◦トランスミッションの修理又はATFフルード関連作業後に、  ATFフルード漏れの痕跡がある場合は、ATFレベル(量)点  検を行って下さい。 点検や修理を行う際は、トランスミッション又はATFクーラ  製造元に承認されたATFフルードを使用して下さい。◦このオートマチックトランスミッションは、ディップスティッ  ク(ATF用レベルゲージ)を装備していません。 ATFレベルチェックは、特種な装置でATF温度を監視しなが  ら行います。 車両が検査可能状態で、トランスミッションが動作温度(適  正油温)にあることを確認して下さい。◦フルード交換に必要な機器、キャッチタンク、指定トランス  ミッションフルード、フルード確認を行う流体ポンプが液面  (油面)チェック手順を開始する前に、動作に問題が生じていな  いか確認します。170全容量(約)交換時容量(約)ATF指定油脂◦5シリーズのオートマチックトランスミッションフルー  ド(ATF)は、約160,000 ㎞毎の間隔でトランスミッショ  ンの基本状態(CBS:サービスインターバル)を維持してい  ます。 ATF交換後は、CBSリセットモードで下図矢印部の「セッ  ト/リセットボタン」を10秒間押し、次回交換までのATF 管理動作をリセットさせます。(SMGは操作の必要無し) 尚、CBSの操作(リセット)方法等は、車両備付の取扱説明書  で確認して下さい。インストルメントクラスターのサービス間隔を監視しながら確認します。80604020100120140160SERVICEINFO 車両型式 6A/T搭載車:NA25~PU25、NA30~PV30、NB40、NW40、NW48、PW48。 6 SMG搭載車:NB50(M5仕様)。 生産年式 2003年8月~2010年3月 変速機区分 6A/T又は6 SMG(※2008年modelからの6A/Tはギヤシフトスイッチ式に変更)  変速機型式 6A/T:GA6HP19Z又はGA6HP26Z、GA6HP19ZTU又はGA6HP26ZTU。6 SMG:GS6S37BZ又はGS6S53BZ。 駆動方式 2WD(FR)、4WDCBS(サービスインターバル)◦ATFサービス間隔(インターバル)◦6A/T(全モデル)9.0 L~10.0 LShell M-1375.4約16万km毎スプラッシュシールド(アンダーカバー)オートマチックトランスミッション(ATF)サービス(6A/T)ATF容量及び指定油脂は下表を参照する。作業手順 1 フルード量点検トランスミッションフルードはフルード温度と共に膨張します。 ATFレベル(量)を点検する際は、フルード温度が30℃〜50℃の間で推移している状態で行います。(BMW点検設定)<作 業>①車両を運転して、ATFを動作(設定)温度まで暖めます。②BMWスキャンツールを接続し、「サービス機能(ドライブ)」  を呼び出します。(接続コネクターはドアポスト端部に設置) ATF温度を測定するためのスキャンツールを設定します。③エンジンが作動したら、エアコンを入れてエンジンのアイド  リング回転数を上げます。④パーキングブレーキを掛けます。⑤フットブレーキを掛けながらシフトセレクトレバーをゆっく  りと確実に、全てのギア位置(ポジション)を一巡させます。⑥リフトアップを行い車両を安全に支えます。オイルドリップ  パン(受け皿)を車両下部に置きます。<警 告>車両が常に安定していて、しっかり支えられていることを確認して下さい。自動車専用リフトまたはジャッキスタンドを使用して下さい。フロアジャッキでは車両を適切に支えられません。⑦トランスミッション下部のスプラッシュシールド(アンダー  カバー)を取り外します。(下図参照)IBMW 5シリーズ セダン/ツーリング/M5 【E60・E61】

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