TEBRA通信 2018年12月号
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本書について※1:2輪ドラムテスターによる制動力検査時は、ギヤをニュートラル(N)にしてドラムを回転させる。そのため収録を省略した。-1-平成30年11月 編集部検査作業中の事故や車両故障をなくすことを目的として本書を作成しました。しかしながら、不慮の事故等について、弊社に責任は一切ないものとし、それを了承した上で本書をご利用ください。 本書は、指定自動車整備工場等において、自動車の速度計を負荷設定のない2輪ドラムテスターにより検査する際のメーカー指定車両状態をまとめた書籍である。 速度計を2輪ドラムテスターにより検査する際、ハイブリッドカー、フルタイム4WD、トラクションコントロール(TCS、TRC)やビークルスタビリティーコントロール(VSC)等の装着車は、TCSやVSC作動禁止もしくは整備モードへ移行すること等車両ごとに設定状態が指定されている。その多くが外部診断機により整備モード等へ移行することができるが、外部診断機を用いずに車両のスイッチ操作等による移行方法を収録している。 なお、国の検査場等で使用されている4輪同期回転式のドラムテスターや出力等を計測する(高速または高い負荷がかる)シャシダイナモ使用時及び2輪ドラムテスターによる制動力検査時※1の注意点については収録していない。  収録は、1998(平成10年)~2008(平成20年)頃の国産8メーカーの主要乗用車を下記の順で収録した。  トヨタ・・・・・・・・・・・・P2~  日 産・・・・・・・・・・・・P39~  ホンダ・・・・・・・・・・・・P50~  三 菱・・・・・・・・・・・・P60~  マツダ・・・・・・・・・・・・P66~  スバル・・・・・・・・・・・・P73~  ダイハツ・・・・・・・・・・P78~  スズキ・・・・・・・・・・・・P89~切替式4WD車について、2WDモードにした場合であっても、わずかに車速検出車輪以外に動力が伝わる車種はフリーローラーを使用することが指定されている。TCS装備車であっても整備書に2輪ドラムテスターによる速度計試験時、「TCSをOFFにする」という指示(記載)がない車種がある。その場合、本書では指示項目として収録していない。しかしながら、必要に応じてシステムをOFFにする必要がある。

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