TEBRA通信 2018年10月号
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3テスター検査時について (スピードメーターテスター&ブレーキテスターについての注意点)  ◦TRC付車・VSC(ESP)付車は、制御を禁止(OFF)モードに設定させて   から測定検査を行って下さい。ONモードのまま行うと、車両がテスターか  ら飛び出す事故が発生する場合があります。 ◦ハイブリッド車(一部ガソリン車等含む)は、整備モードを起動させ、エン   ジン強制アイドリング状態にて測定検査を行って下さい。  一部ガソリン車等の「整備モード設定」は、上記の制御設定を「ON/OFFスイッ   チ」で行わない(スイッチが無い又はヒューズを抜取る)車両が主な対象と   なります。  測定検査終了後は、整備モードの解除を必ず行なって下さい。 ※上記作業設定はテスターの種類等により異なる場合があるので、検査官等に   確認して下さい。3 (ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置についての注意点) ◦「ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置」については、点 検項目に該当する部品名称と部品配置図及び、該当装置の「有・無」を収録   しました。 ◦点検項目「チャコール・キャニスタの詰まり及び損傷」については、通気点   検(一部車両は負圧点検)の作業手順を収録しました。  (故障診断器を使用する作業過程は省略)2法定定期点検について (ファンベルトの緩み、損傷についての注意点) ◦「ファンベルトの緩み、損傷」点検時にベルトの損傷が著しい場合でのベル トの交換・取替手順を収録しました。尚、各車両毎のたわみ量の点検(調整時・ 新品時)や張り調整についての作業手順等は未収録です。 ◦手動調整式ベルト、自動調整式(オートテンショナー)ベルト及びエンジン 毎に、Vベルト取替・脱着手順を収録しました。(ベルト構成図やベルト本数 含む)4ATフルード&CVTフルード(オーバーフロー式)交換・補充について  (オーバーフロー式フルード交換作業についての注意点)     ◦ゲージレス(オーバーフルード式)車両のフルード交換手順を収録しました。  (初期補充 ~ 規定量補充 ~ フルード温度調整 ~ フルード量調整 ) ※フルードチェンジャー(全自動循環)を使用しての交換手順とは異なります。  本書の交換手順は、自動車メーカーの整備マニュアルに基づいています。  フルードチェンジャーを使用しての交換・補充操作は、各々のチェンジャー  の取扱操作の基づいて行って下さい。 5車両取扱注意点について (ハイブリッド車、アイドリングストップ装着車についての注意点)       ◦ハイブリッド車は、「サービスプラグの脱着手順」、「インバータ用冷却液取   替方法」等を収録しました。ハイブリッド車のインバーターの水量・水漏れ   についての点検は、メーカー(トヨタ等)指定項目の「特殊な構造、装置の点検」   として指定されてます。 ◦アイドリングストップ装着車は、バッテリー交換(新品等)後に「電流積算   値の初期化作業」を行う車両について収録しました。「バッテリーマイナス   端子取り外し後の初期化設定」とは異なりますのでご注意下さい。※電流積算値とは?・・・・・エンジンコントロール(ECU)が記憶しているバッテリー放電             電流の積算値をリセット(消去)させる作業を意味する。

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